産後入院のお里帰り

1年程前に産後入院した方が、遊びに来てくれました。

1年前ママのおっぱいは沢山出ているのに、どうしても上手く吸うことが出来なかった赤ちゃん。
入院前にお口のトレーニングをして、朝入院してから夜中もずっと助産師と一緒に格闘！

小さな体を反り返らせて、必死におっぱいを吸おうとして泣きわめく赤ちゃんをあやしながらの練習を繰り返し、、、明け方になって、やっとパクッっと吸い付けたときには、とっても嬉しかったのを覚えています。その後も手を添えながら片側のおっぱいだけ練習を重ね、ママ一人で授乳が出来たのはもう退院直前の夕方4時。家に帰ってからひとりでできるかな、辛くなって挫折しちゃわないかな・・・。心配を残したままの退院。
1週間後の外来の予約をし、1日のうちで半分以上授乳が出来なかったら電話してねと伝え1週間。

「ひとりでずっと吸わせられました～♪」と元気に外来に来てくれました。
乳首の付け根がぱっくり割れて血がにじみ、激痛に耐えながらも自力で授乳するのをお披露目してくれて、今度は痛みが辛くなってしまわないかと心配しながら反対側のおっぱいの授乳を練習。外来ではすぐに吸えるようになったのに、家では出来ないと再入院。
2回の産後入院と外来でフォローで、直接授乳だけで安心して育てられるようになりまで2ヶ月もかかってしまったママと赤ちゃんでした。

そのママが、
「そのあとはもうぜ～んぜん楽で、最初大変だったのはほんの一瞬って感じで。。。」って。
おっぱいから流血し、激痛に耐え、泣きわめく赤ちゃんに心痛めてママも泣いてしまうほどの日々が2ヶ月も続いてしまったこのママが、1年後に言ってくれたこの言葉。

「大丈夫、きっと乗り越えられるから」
今、心折れそうになっているママに自信を持って伝えていこうと思いました。


＊写真は、イメージです。