菜桜助産所を選んだ1番の理由は、
「家族と過ごせる」ということ。
6歳の女の子、3歳の男の子の2児のママ。そしてお腹の中には新しい命。
前回のお産のとき、お家にママがいないことがお姉ちゃんにとってはとっても不安だったようです。
どうにか、お産のときの入院を出来るだけ短くできないか、そして家族と一緒に過ごせないか。それがママの願いでした。
家族を迎えるという幸せな時間の中で、「お姉ちゃんやお兄ちゃんが不安にならないように」という優しいママの心遣いが、この助産所を選んだきっかけでした。
そんな優しいママは看護師さん。
健診のときには学生さんの見学も快く引き受けてくれました。健診の度に、少しずつ大きくなっていくお腹を毎回触って赤ちゃんにご挨拶するのが楽しみでした。
ときには逆子になってしまってママを心配にさせたこともありましたが、お産が近づくにつれて赤ちゃんもお産に向けての準備をするように、ちゃんと頭が下になりました。
さあ、妊娠40週を超えた頃です。お姉ちゃんとお兄ちゃんの誕生日月は11月。きっと赤ちゃんも11月かなあ、、と話していましたが、マイペースな赤ちゃんなのか12月をすぎた頃に陣痛が始まりました。
陣痛は真夜中。お姉ちゃんとお兄ちゃんは夢の中です。
助産所に到着して、お産の準備です。ママのお布団の隣でお姉ちゃんとお兄ちゃんは寝ています。
パパはママのサポート役。陣痛の波が来るときに、しっかりとママを支えてくれました。
立ち会い分娩は経験していたパパでしたが、病院の立ち会い分娩とはまた違ったのでしょう。緊張していたのかもしれませんね。陣痛に耐えているママの横でクスッとパパが笑ってしまうこともあり、それに対して怒るママ。なんだかあったかくて、助産師も一緒に笑ってしまいました。
ゆっくりとお産の時が近づきます。
お姉ちゃんお兄ちゃん起きてくれるかなあ。
順調に赤ちゃんの頭が降りてきました。
「ママ!赤ちゃんの頭触れるよ!」
ママが手を伸ばして、赤ちゃんの頭を撫でました。そんなとき、パタパタとお姉ちゃんとお兄ちゃんが起床です。おはよう。
赤ちゃんの頭が出てきて、お姉ちゃんとお兄ちゃんとこんにちは。まだ体は出てきてません。
ぷくぷくなほっぺの赤ちゃんをお姉ちゃんはなでなでしました。
最後、ちょこっとだけ力を入れてしゅるんとお産になりました。助産師の手にママの手を添えて、一緒に赤ちゃんの体を支えます。
そのまま抱きかかえるように赤ちゃんはママの胸の中へ。パパはママを支えてくれていたので、ちょうど2人で赤ちゃんを抱っこするような形になりました。
おめでとう!!!
赤ちゃんと初対面です。
お姉ちゃんとお兄ちゃんも一緒。みんな笑顔です。ママはスッキリしたような晴れ晴れしいお顔でした。
「お姉ちゃん臍の緒切ってみる?」
まだお姉ちゃんには難しそうだったので、パパがチャレンジです。お姉ちゃんは赤ちゃんをママと一緒に支えてサポートしてくれました。
抱きかかえる赤ちゃんは真っ赤で、ぷくぷく。
体重は3人の姉弟の中で一番大きい子。
「はあ〜痛かった。大変だった。」ママの感想です。
でも大変と言いながらも、お姉ちゃんやお兄ちゃん、そして支えてくれたパパと過ごしたお産の時間はかけがえのない時間になったでしょう。
お産後の入院もずーっと家族と一緒。
朝になれば助産師とともにお仕事に向かうパパや保育園に行くお姉ちゃん達をお見送りです。
そして夜にただいま。
みんなでおもちゃで疲れるまで遊んで、家族でゆっくり夜を過ごしました。
温かい家族の笑顔あふれるお産になりました。
関わらせていただき、大変感謝しています。
お姉ちゃん、お兄ちゃんが大きくなってもこのことを覚えてくれてるといいなあ。