菜桜助産所は、お産を扱う助産院です

Bigマミー♪

2017年01月06日 14:43

尊敬する大好きな助産師さんに、菜桜助産所は助産師じゃなくてもできるようなことばかりやっていて、お産をする助産院には見えないと言われ、ただいま大号泣中。

平成13年に助産所を開設したときから、菜桜助産所は、うちでお産をした人はもちろんそうではない人たちも大事に関わっていこうと思ってやってきた。
それは、私自身最初の妊娠は初期から出血が続き妊娠5ヶ月で赤ちゃんが天国へ帰ってしまったこと。
2回目の妊娠は双子で助産院出産の適応にならなかったこと。
そんな経験から、助産院で赤ちゃんを産みたいと思っていてもかなわない人がいて、そういう人も退院後には助産院で出産した人と同じように助産師のケアや関わりが持てるようにしたいと思ったから。

お産という場面はもちろんとても大事。言うまでもない。だから助産院をやっている。
自分の心も体も受け止めてくれる人たちに囲まれ、大切に大切にされて新しい命を迎えること。
それは、単に妊婦健診で毎回顔を合わせるというだけではなくて、もっとパーソナルな関係で妊娠中からずっと一緒に過ごしてきた助産師とお産をするという体験。
家族だけではなくて、助産師自身も本当に赤ちゃんの誕生を喜んでいる。
そんな空気に包まれてのお産は本当に優しい。

私も以前は、助産院で心を込めてお産のお手伝いができればそれだけで満足だった。
でも、大学院で研究をして知ってしまったの。
どんなお産であっても程度の差はあれ、身体へのダメージは避けては通れない。
それは、助産院でのお産も同じこと。
当たり前のことだけど、なんだかかたくなに助産院のお産は身体に傷が全くないと信じ込もうとしていた。
お産のダメージが症状になって表れるのは、更年期になってからだから、知らないふりも出来るんだけど。

でもね、お産は、子供を産んで終わりではないでしょ。
それから先、生まれた赤ちゃんと一緒に生きていく。
そして、赤ちゃんが大人になって巣立っていった後だって、自分の人生は続いていく。
そんな長い人生の健康が、お産のダメージによって影響を受けているということを知ってしまったからには、赤ちゃんを産んだママ達が、今だけではなくてその後も笑顔でいられるようにケアをしたり体操をする場を提供したりするのは助産院の仕事だと思うんだよ。

家族以外に気軽に頼ることができないママ達もたくさんいる。
だから、普段から顔を合わせて、無駄話をして、、、困り果ててしまう前にぽろっと弱音を吐けるように、助産院らしくなく遊んでいるようでも一緒に過ごす時間を持っていくのも助産師の仕事。
そういう信念を持ってやってはいるけれど、さすがに一番理解して欲しいって思っていた先輩に否定されちゃうと苦しいわぁ~~(T_T)
そろそろ自分の考えで、自分の足で歩んでいく時期ということなのかな。

助産院でお産をした人だけの特別感あふれる場所ではないけれど、
でも、、、菜桜助産所はお産をあつかう助産院ですから!!!