母乳のススメ(1)
妊娠中、母乳育児をすすめられる機会って多いですよね。
先日、80年くらい前の助産師向け雑誌を調べていたら母乳育児の特集号がありました。
なぜか日露戦争で日本が勝った理由のひとつは母乳育児をしていたことだ!
とイギリスの先生が言っているという不思議な記事でしたが、
当時から日本で母乳育児が広く行われていたことは間違いなさそうです。
当時(昭和初期)それだけ母乳がすすめられた理由の一つは、
ミルクの品質が未だ良くなく、ミルクで育った子が明らかに栄養不足となっていたためです。
そのため、母乳が出ない場合薦められていたのは、
他の人の母乳を飲ませてもらう、もらい乳であったほどです。
現代の日本においては、ミルクの品質も良くなり、
清潔な水も手に入りやすく、ミルクで育てることによる問題はありません。
ミルクの品質が良くなったおかげで、本当は生きられなかった小さな子たちが
大きくなることができた事例もたくさんあります。
それでも、母乳育児をお勧めする理由はいくつかありますが、
その代表的なものを書き出してみると、
1. 赤ちゃんにとってオーダーメイドの栄養源である
2. お母さんの免疫を赤ちゃんにあげることができる
3. 赤ちゃんが将来肥満になりにくい
4. なんといっても経済的(消毒の手間・外出時の荷物が楽!)
5. お母さんの体にとってのメリット(子宮の戻りが良くなる・避妊になる・体重が減る!)
といったものがあります。
これから、それぞれ、詳しく説明していきたいと思います。
お楽しみに!
=kaori=
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